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ドルニエ Do 31[どるにえでぃーおー31]
ドルニエ Do 31(Dornier Do 31)は、西ドイツの航空機メーカーのドルニエで製造されたVTOLジェット輸送機の実験機である。 Do31は、NATO要求仕様(BMR-4)に合致するように設計された〔Jackson, 1976. p. 143.〕。この要求仕様は、NATOの契約BMR-3で設計されたVTOL戦闘機EWR VJ 101を、戦術運用支援航空機にするよう要求したものである。 == 背景 == 1960年代始め、西ドイツ空軍は、飛行場が東側ブロックの軍からの攻撃に対し脆弱であるという危機感を募らせていた。解決策として、STOVL(短距離垂直離着陸)性能を持った航空機を構想し、これをアウトバーンからの運用を含む分散作戦で運用することとした。そこでこのアイデアの、可能性評価の積極的な研究を行った。この研究の1部には「ZELLプログラム」という名で知られるようになるF104スターファイター戦闘機の、固定発射台からのロケット射出が含まれていた。スターファイターは航空母艦用の拘着装置を使用し短距離滑走路で回収することになっていた。Do31は前線作戦基地として同じ短距離滑走路を使用するように計画されていた〔Jackson, 1976. p.29.〕。 開発費用が高騰し技術的、兵站的な困難が分かってくると、空軍はDo 31、VJ 101やこれらの計画のキャンセルによって後に生み出された VFW VAK 191Bの様なVTOL機を含む種々の研究を中止し、これらの機体は純粋に研究目的のためだけに使用された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドルニエ Do 31」の詳細全文を読む
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